★家づくりコラム★長期優良住宅・・・とは?

パワーホーム青森Blogをご覧いただき誠にありがとうございます。
前回のBlogで「性能がいい=暖かいだと思っていませんか?」というお話をさせて頂きましたが、今回は“長持ち”する家についてお話をしていこうと思います。
こだわって建てたご自身の家が何年ぐらい住み続けることができるのか考えたことはありますか?
国土交通省が発行した「長持ち住宅の手引き」によると、日本の住宅の平均利用期間は約30年です。
これはアメリカやイギリスと比較しても顕著に短い数字です。それは取り壊された住宅(滅失住宅)の平均築後経過年数を欧米と比較しても明らかです。
※「国土交通省:長持ち住宅の手引き」より参照

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/tebiki.pdf

「えっ!?意外と短い!」と思った方も多いのではないでしょうか?
もし35歳で新築を建築しても65歳頃に“建替え”や構造を含む“大規模リフォーム”をしなければいけない状況が訪れる可能性が高いのです。

定年退職を迎えた頃に大きな資金が必要となるって考えただけで怖いですよね・・・
そこでパワーホーム青森がお客様にご提案させていただいておりますのが、“長期優良住宅”の認定取得なんです!
今回のBlogでは“長期優良住宅”についてご説明させていただきます。

◇長期優良住宅とは?

さて、まずは“長期優良住宅”とはなんだ?というお話からさせて頂きます。
長期優良住宅とは、2009年(平成21年)から施行された、長期優良住宅の普及の促進に関する法律の基準をクリアし、大きく5つの措置が講じられている住宅を指します。

長期優良住宅の基準(下記5つの措置を講じていること)

  • 長期に使用するための構造及び設備を有していること
  • 居住環境等への配慮を行っていること
  • 一定面積以上の住戸面積を有していること
  • 維持保全の期間、方法を定めていること
  • 自然災害への配慮を行っていること

認定基準としては、劣化対策、維持管理・更新の容易性など9項目があります。
この基準を満たすことで長期優良住宅と認定されます。規準の中に「劣化対策等級」という項目があり住宅が耐えうる年数によって、等級は3、2、1の三段階に分かれており、3が最も性能が高いという評価です。
住宅劣化対策等級3の基準を満たすと、長期優良住宅の認定が受けられます。

長期優良住宅の基準にもある、住宅の長持ちを示す劣化対策等級について

  • 劣化対策等級3:住宅が3世代(75〜90年)以上、耐久できるための対策
  • 劣化対策等級2:住宅が2世代(50〜60年)以上、耐久できるための対策
  • 劣化対策等級1:建築基準法が定める対策 ※一般住宅レベル

いずれも想定される自然環境下で、維持管理が行われた場合という想定です。
耐用年数をみれば、劣化対策等級3と認められた住宅“長期優良住宅”が、長寿命であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
お客様をご案内しておりますと、マイホームを建築される方は「終の棲家」として建築を考えているケースがほとんどです。
長く住める“長期優良住宅”はそんなお考えの方にピッタリな制度ではないでしょうか?

長期優良住宅のその他のメリット・デメリット

長く住むことができるという事以外にも長期優良住宅には

  • 住宅ローン控除での優遇がある
  • 住宅ローン金利が優遇される
  • 地震保険料の割引が受けられる

などのメリットもございます。
その一方で

  • 申請に時間・手数料がかかる
  • 認定後も手間がかかる
  • 建築コストが高くなる場合もある

などのデメリットもございます。
メリット、デメリットを良くご理解いただいたうえで長くお住まいいただける“長期優良住宅”がご家族様にとって大事なことかをお考え下さい。

さてここまで今回“長期優良住宅”という制度についてお話をさせていただきました。
住宅はとても高価なお買い物になります。このBlogを読んでくださっている方が「長く住める」という事が大事なことだと伝われば幸いでございます。

今後も皆様のより良い住宅購入のお手伝いになるような情報を提供いたしますのでお楽しみに!